「日本三大盆踊り」とは、郡上おどり(岐阜)・西馬音内盆踊り(秋田)・阿波おどり(徳島)の3つを指す。いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されており、その地域に根ざした独自のスタイルが何百年も受け継がれてきた。東京や大阪の「公園盆踊り」とはまったく異なるスケール感と文化的深みを持つ。
| 項目 | 郡上おどり | 西馬音内盆踊り | 阿波おどり |
|---|---|---|---|
| 場所 | 岐阜県郡上市 | 秋田県羽後町 | 徳島県徳島市 |
| 開催時期 | 7月中旬〜9月初旬(約30夜) | 8月16〜18日(3夜) | 8月12〜15日(4日間) |
| スタイル | 輪踊り・全10曲 | 神秘的な「端縫い」衣装 | 「連」による行列踊り |
| 参加難易度 | ★☆☆(初心者OK) | ★★★(観覧メイン) | ★★☆(にわか連あり) |
| 来場者数 | 約13万人(シーズン計) | 約1万人 | 約120万人 |
岐阜県郡上市八幡町で毎年7月中旬から9月初旬にかけて開催。期間中の夜を合わせると約30夜、夕方から深夜まで町の各所で踊りが繰り広げられる。国の重要無形民俗文化財指定。
郡上おどりの起源は江戸時代中期(1703年頃)とされる。当時の藩主・青山幸道が武士と庶民の融和を図るために盆踊りを奨励したという説が有力だ。全10曲にはそれぞれ固有の振り付けがあり、ベテランはすべて踊れる。
お盆期間中(例年8月13〜16日)の4夜は「徹夜おどり」と呼ばれる。夕方から翌朝まで踊り続け、最終夜(8月16日)は朝まで踊り明かすのが伝統だ。「一生に一度は徹夜おどりを」と言われるほどの体験ができる。
秋田県雄勝郡羽後町で毎年8月16〜18日の3夜に開催。三大盆踊りの中では最も神秘的な雰囲気を持ち、「端縫い」衣装と黒頭巾をつけた踊り手が夜の街を静かに舞う。
西馬音内盆踊りの最大の特徴は衣装だ。着物の端切れを継ぎ合わせた「端縫い(はぬい)」の衣装か、「彦三頭巾(ひこさずきん)」と呼ばれる黒い頭巾をかぶって踊る。この黒頭巾姿が「先祖の霊が踊っている」という神秘的な印象を与える。
踊りは「音頭」(江戸時代に流入)と「がんけ」(中世の念仏踊り由来)の2種類がある。緩やかで艶やかな動きが特徴で、阿波おどりの派手さとは対照的な「静」の美しさがある。
毎年8月12〜15日の4日間、徳島市の中心部で開催される日本最大規模の盆踊り。来場者120万人を超え、外国人観光客にも人気が高い。
阿波おどりは個人が輪を作る「輪踊り」ではなく、「連(れん)」と呼ばれるグループが行列を作って踊る「連踊り」スタイルが特徴だ。各連には固有の衣装・振付・お囃子があり、老舗の連から企業連・学生連まで様々な連が演舞する。
お囃子は「ぞめき」と呼ばれ、三味線・鉦・太鼓・笛で奏でられる。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」という有名なフレーズは、踊り見物人を促す歌詞だ。
阿波おどりには観光客が参加できる「にわか連」がある。当日現地で振り付けを教わり、一緒に踊り歩く体験ができる。本場の連の踊りを間近で見た後に自分でも踊ることで、阿波おどりの楽しさが倍増する。
参加する場合は浴衣・甚平がベストだが、動きやすい服装なら何でも大丈夫。どの盆踊りも夕方から盛り上がる。日帰りより1泊すると格段に満足度が上がる(特にお盆期間は1年前から宿が満室になることも)。
最終更新: 2026年9月13日|おどったー編集部