盆踊りといえば炭坑節や東京音頭——そんなイメージが、ここ数年で大きく変わってきた。DJがヒット曲やアニメソングをかけ、若者も外国人も輪に加わる「NEO盆踊り」「現代盆踊り」が各地に広がっている。この記事では、話題の盆ジョヴィやサイレント盆踊り、それを仕掛ける団体・DJ、そして実際に体験できる会場を、公開情報にもとづいてまとめて紹介する。
NEO盆踊り・現代盆踊りは、伝統的な民謡に加えて、DJがJ-POPやアニメソング、洋楽のヒット曲をかけて踊る現代風の盆踊りの総称だ。荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」は愛知発祥の定番として20年以上前から踊られ、いまはDA PUMP「U.S.A.」、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」、YOASOBI「アイドル」、ディズニー「ジャンボリミッキー」なども会場を沸かせる。伝統の輪踊りの作法はそのままに、曲を現代のものに開いたことで、子どもから若者、外国人まで幅広い層が参加するようになった。
現代盆踊りを一躍有名にしたのが「盆ジョヴィ」。東京・中野の中野駅前大盆踊り大会で、DJがボン・ジョヴィの楽曲をかけ、鹿児島おはら節の振り付けで踊ったところ会場が熱狂。2018年にSNSで拡散し、ボン・ジョヴィ本人からイベント宛てにメッセージ動画が届くまでの話題になった。DJ KOOやDJ CELLY(a.k.a盆ジョヴィ)らが出演し、近年は2日間で延べ数万人規模が集まる、現代盆踊りの象徴的なイベントになっている。
もう一つの潮流が、イヤホンやワイヤレスヘッドホンで音楽を聴きながら踊るサイレント盆踊り(無音盆踊り)。外から見ると音のない不思議な光景だが、参加者はDJの音を各自のヘッドホンで受け取って踊る。騒音への配慮と新しい体験を両立する形として各地で試みられている。
現代盆踊りは、伝統を受け継ぐ人と、新しい層を呼び込む仕掛け人の両輪で広がっている。
DJやヒット曲を取り入れた盆踊りは全国で増えている。おどったーに掲載中の現代盆踊り系の会場から、実際に踊れる日程を探せる。